Interview

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北大研究職パパたちの座談会 ―育児中男性研究者編―Vol.1

北大研究職パパたちの座談会 ―育児中男性研究者編―として、北大で子育てしながら教職や研究職についている30代の方4名に、結婚・妊娠・出産・子育てと仕事の両立や進路を選んだ時についてお話しいただきました。

※今回は皆様のスケジュールの都合上、Aさん、Bさん、Cさんの3名には座談会方式でお話をお聞かせいただき、Dさんは同じテーマで個別にインタビューさせていただきました。本稿では、4名にお話しいただいたことをテーマに沿ってまとめています。

第一回:結婚とパートナーとの家事分担←今回はここ
第二回:みんなの妊娠・出産・育児
第三回:仕事と家庭の両立って・・・?

今回お話しを伺ったみなさま
Aさん:理系学部所属。5才と3才のお子様を育てている。
パートナーの両親が札幌でAさんの両親は道内。

Bさん:理系学部所属。1才のお子様を育てている。
お互いの両親は道外。

Cさん:理系学部所属。5才と0才のお子様を育てている。
ライフイベントのためCさんは単身で生活中。パートナーの両親は道外、Cさんの両親は道内。

Dさん:医歯薬系学部所属。5才と3才のお子さまを育てている。
パートナーの両親が道外で、Dさんの両親は市内。

大学で研究者をしている私達の“結婚”

学位取得後、研究環境として民間企業に進むのか、アカデミアに進むのか…結婚をはじめとするライフプランも関わってきます。

―――みなさん、結婚願望はありましたか?

Cさん:僕、家族持ちたかったので。子供ができるなら早いうちに、と思っていました。

Aさん:子ども欲しいなと思っていましたね。でも、パートナーを探していた当時に結婚したかったかって言われると、ちょっとそこまででも・・・でもやっぱり結婚したかったんですねきっと。

Bさん:そうですね、私もいつかは結婚したいと思っていましたが、タイミングは妻にちょっとコントロールされたような気もするんですけど…プロポーズを急かされるような感じになってきて、それで結婚しました。(笑)

―――結婚したことで研究や仕事に影響はありましたか?

Aさん:私は博士課程の時に結婚しました。海外に半年間留学する予定があり、パートナーが留学先に一緒に行くことを希望したのでそのタイミングになったという経緯です。当時、日本学術振興会のお金をいただいていたので、経済的に不安に思うこともなく、留学後も日本の企業に就職することが決まっていたので、特に問題は感じていませんでした。

進路を企業に決めた時にも、3年以内にアカデミアに進むのかそのまま企業で働くのか、どっちにするかを決断しようとは思っていましたが、悩みました。アカデミアに進んだ決め手としては、やはり研究したいということと、ちょうどそのタイミングでその北大のポストのチャンスが来て、一人目の子供の妊娠がわかっていたので、札幌で子育てもできることあり、この二つの理由でチャレンジしようと決断しました。パートナーの実家が札幌ということもありまして。

Bさん:妻とは道外にいる時に出会いました。結婚に関しては、北海道に移るタイミングになりましたけど、僕が不安というよりも、妻は(奥さまの)地元から1回も出たことない人だったので、北海道で結婚・生活することはだいぶ不安だったと思います。自分は特任という立場で、任期付きという立場なので、それも妻は不安だったと思うのですが、多分私が何か不安そうにしていたら、もっと不安になってしまうと思うので、僕はもう、“全然大丈夫!”みたいな感じにして、結婚しました。考えてもしょうがないと思う。特任からのキャリアアップについては、結局一生懸命仕事してチャンスをいただけたら、そこに乗っかるってことしかできないと思いますね。何かその戦略的にうまくやってくっていうのは、なかなか難しいというか、一生懸命誠実に仕事していくってことじゃないですかね。実績を積み重ねることで、ポストのチャンスが巡ってくる可能性が上がって、そのときに何とか取るように頑張っているっていうこと。

Cさん:僕の前任地が道外で、パートナーもその時に知り合った人です。結婚したいと思った時に、特になにも問題なく結婚した、という感じです。

Dさん:やっぱりアカデミアは安定した職業とは言えないので、経済面での不安はありました。私は社会人博士課程学生だったので、一応収入はありましたが、博士号を取得しても次の(アカデミアの)ポストがあるとも限りませんので、そういった面でまだ安定はしてないと思っていたので、ちょっと不安はありました。
不安はあったけど、勢いで結婚したというか。妻も、子供のことを考えると30歳ぐらいまでに結婚したいって言っていたので、だらだら先延ばしにすることもできなかったので踏み切ったという感じですね。

――研究者になると出会いが少ないというお話しを聞くのですが、みなさんはどうでしたか。みなさんの結婚のいきさつは?

Aさん:私の周りの同年代で見ると、結婚している人は、学生時代に出会った人と結婚しているパターンの方が多いかもしれないですね。

Bさん:私は学生時代お付き合いしていた人がいたのですが、県外へ行くと言った瞬間振られてしまったので、その時に街コンたくさん出て、そこで出会ったのが今の妻です。出会う確率を上げるために街コンに出るっていうか。そんな言い方していいのか分からないけど。

Cさん:私は前任地の職場で妻と知り合いました。

Aさん:私も合コンみたいなものに参加したこともありました。

Dさん:私も学生時代の同級生でした。確かに出会いが少ないっていうのは、修士・博士の時には感じました。私の場合は働きながら博士に通っていましたが、やっぱり忙しくてそれどころじゃないっていうのがありました。

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~家事や育児はみんなどうしてる?

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