Ree-D Interview

北大研究職パパたちの座談会 ―育児中男性研究者編―Vol.3

北大研究職パパたちの座談会 ―育児中男性研究者編―として、北大で子育てしながら教職や研究職についている30代の方4名に、結婚・妊娠・出産・子育てと仕事の両立や進路を選んだ時についてお話しいただきました。

※今回は皆様のスケジュールの都合上、Aさん、Bさん、Cさんの3名には座談会方式でお話をお聞かせいただき、Dさんは同じテーマで個別にインタビューさせていただきました。本稿では、4名にお話しいただいたことをテーマに沿ってまとめています。

第一回:結婚とパートナーとの家事分担
第二回:みんなの妊娠・出産・育児
第三回:仕事と家庭の両立って・・・?←今回はここ

 

家族とのコミュニケーション

家族といっても、全てのことを以心伝心できるわけではありません。どのように互いの要望を伝えて、どのようなことを共有しているか、話し合いました。

―――道外出身のパートナーの場合、相談相手が少ない分、育児に対する不安とか困ってることに対してどのようにしていらっしゃいますか?パートナー視点からだと、言葉に表現できずに“察してほしい”という時もあるかと推測するのですが、いかがでしょうか?

Cさん:うちは言うかな。言葉で伝えてくれる。

Aさん:うちは察して、っていう感じですが、かなり長いことかけて、いや、それは察することができないから言ってくれっていう話をして、言ってもらうようにしています。でも、言ってくれても、結局これぐらいわかるでしょ、みたいなところのレベルがやっぱあるみたいで。いや、なかなかこっちはわかんないよって話をして、だからもう全部ストレートに言ってくれっていう話をしています。

Bさん:うちはもう本当にはっきり言ってくれって伝えて、本当にたくさん喋って、不安なことをよく聞きますね。男の子で暴れて癇癪起こして、結構大きな声出すということが一日中続くので、どうしてもずっと見続けるのがしんどいっていうことは言っていますね。僕は夕方6時から子供を見ることぐらいしかできていないのですが、話は聞くようにはしています。大変だねっていうことで。それは言うようにしています。

Cさん:一人目の時に(ご家族が)札幌に来るまでの間、半年ぐらい単身赴任期間がありました。今もそう(Cさんは単身赴任)ですが、道外の妻の実家近くで妻が子育てをしています。母乳育児に苦労していて、助産院で診てもらいながらなので1年ぐらいかかるかな。ただ、実家は自分の家だけれども、やっぱり、1回結婚して、しばらく実家から離れたところに住んでから実家に帰ると、自分がこれまで住んできた実家とは、感じ方が違う(自分の家ではない感覚)みたいです。やっぱり、奥さんと一緒に住みたいですよ。奥さんも僕もそうだし、どういうふうにして子育てしようっていうことを、ちゃんと共有できている者同士がいるので、僕と奥さんでそこは意思疎通にストレスなくいける。あとはね、一応夫ですから。それから、仕事をする上でやっぱり力になりますよ。家族がいる、いないはやっぱり違う。家に帰っても、今真っ暗。家族がいないから、仕事をいくらでも(時間関係なく)できるっていう気持ちに一瞬はなるけど、やっぱそれはちょっとメリハリがなくて、なんかね、そういうんじゃないです。

――パートナーも自分も仕事などで忙しい時はどのように調節していますか?
 
Dさん: 最初はコミュニケーションがうまくいかなかったですね。今はお互いにちゃんと(忙しいことを)言うようにはしています。多分、子供がいなければそんなに問題なかったんですけど、やっぱり育児でお互い自分の時間を作り難くなってきたので、そういった意味でその問題が表在化した気がします。
それまでは、なんだかお互いイライラして衝突しちゃうこともあったので、今は、仕事忙しいんだっていう時はお互い、なるべく早めに言うようにして配慮できるようにしています。

研究者パパの、キャリアとライフプラン

Ree-Dでは女性のキャリアとライフプランを聞く機会を多く設けてきたので、男性のキャリアとライフプランも聞いてみました。

―――自分のキャリアプランと結婚・出産・育児はそんなに相互の影響はない?男性ならではのことってどんなことでしょうか?

Cさん:女性ほど何か重大な気はしないです。女性はやっぱり妊娠・出産の年齢を考慮するという意味では、ちょうど仕事もこれからっていうときに、妊娠や出産ことも考えることがある。だから、男性と女性を比較すると“時間”に対する考え方は違うかもしれませんね。ただ、子供が生まれた後に元気に遊べるかっていうと、(男性も)年を重ねるとわからないけど。

Aさん:一人目は30才までには欲しいなとかちょっと思ったりもしましたね。

Bさん:子供を作るっていうことに関しては、妻の存在が大きい。まず妻がどうしても作りたいっていうことだったので、私も欲しかったんですけど、やっぱり夫婦2人のことが優先にはなりますよね。

Aさん:さっきまでの自分の話の流れだと、何か仕事優先って言わないといけない雰囲気あるかもしれないですけど、全然そんなことはなくて、やっぱり家庭があるっていうのは力になるなと思っていたのと、家庭に憧れもあったので、子供は早いうちから欲しかったですね。

Cさん:(キャリアプランは)どうにでもなると思っています。あとはもう本能に任せてっていう感じですね。家族とキャリアを考えた時に、キャリアを優先したら私は後悔するから、家族のことを我慢するのは私には得ではないなっていう感じはしました。遅く子供ができたら、退職までの時間が短くなっちゃうじゃないですか。かといってそれまでに蓄えがあるかっていうと多分そうじゃないし。だったら、そこはもう気にしないでいいんじゃないかなっていう気持ちに今はなっていますね。

Dさん:ポジションへのプレッシャーはかなりあります。それで悩んで寝られなくなる時もたまにあったりするぐらいです。これは凄く難しい問題だなと感じていて、キャリアとしても、今すごく大事な時期ですけど、やっぱり子供たちも子供たちで今しかないというか、大事な時期だと思って、やっぱりうまく両立したいなと思って、なんとか頑張っているっていう感じですね。焦りはあります。

――焦りや不安をパートナーと共有することはありますか?
 
Dさん:まあ、たまにポロッと話しはしますけども、ちょっと話すぐらいでしょうか。あんまり妻も、おそらく言わないように、プレッシャーかけないようにしているとは思う。昔に比べると理解してくれているのかなと思います。

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色々経験してきたみなさんが今考えること、思うこと。

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