Ree-D Interview

北大研究職パパたちの座談会 ―育児中男性研究者編―Vol.2

北大研究職パパたちの座談会 ―育児中男性研究者編―として、北大で子育てしながら教職や研究職についている30代の方4名に、結婚・妊娠・出産・子育てと仕事の両立や進路を選んだ時についてお話しいただきました。

※今回は皆様のスケジュールの都合上、Aさん、Bさん、Cさんの3名には座談会方式でお話をお聞かせいただき、Dさんは同じテーマで個別にインタビューさせていただきました。本稿では、4名にお話しいただいたことをテーマに沿ってまとめています。

第一回:結婚とパートナーとの家事分担
第二回:みんなの妊娠・出産・育児←今回はここ
第三回:仕事と家庭の両立って・・・?

パートナーの妊娠・出産 その時パパは!?

どこで出産するか、どのように妊娠期や出産後を過ごすか。それぞれの状況やパートナーの希望から、みなさん多様な選択を考えています。

――― パートナーの妊娠・出産の時についてはどうでしたか?

Cさん:私のパートナーは、つわりが重いタイプだったので、ご飯を作るのがつらいなど、二人目のときは特にそうでしたね。自分が子供の送り迎えをする、ご飯を作って食べさせるとか、そういうサポートの必要がありました。なので、夕方3時すぎに一旦(家に)戻って、どうにか(家事やお子様のケアが)落ち着いたところを見計らって、最後の仕上げで大学に戻って、みたいな感じですかね。

私は3月から5月いっぱいまで育休を取りました。妻はもう1ヶ月延ばして欲しかったそうです。子供が2ヶ月半くらいになるまでは手伝って欲しかったみたいです。育休中も連絡は取っていましたが、休みの前に、この休みの間2ヶ月間ぐらいでやってほしいことリストは、各学生に残していきました。ただ、学生達と一緒にやらないとわからないこともあったりするので、メールやWeb形式の打ち合わせだけでは、やっぱり難しいこともあるかなと思いました。

自分の研究は、完全に休んでいたわけじゃないんです。ダイバーシティ(研究環境)推進室で補助人材のサポート[1]ダイバーシティ研究環境推進室が実施している、「研究活動とライフイベント両立のための補助人材支援」のこと。をしてくれたので、テーマの近い学生さんにちょっと声をかけて、アルバイト代出るからちょっと助けて欲しい、という感じで、完全に止めることはなかったです。男性研究者での利用は初めてだったらしいです。男性が育休をとること自体がまだ珍しい。育休をとろうと思ったのは、一人目の出産後に、妻が母乳育児など苦労していたからです。一人目のときは、(Cさんの)勤務先が妻の実家に近く、サポートを受けられました。なので、僕が日中仕事に出て行っても大丈夫だったのですが、二人目の場合は(実家から離れた)札幌におり、札幌で出産することもできますが、それはちょっと難しいと。だから妻が実家へ里帰り出産という形に。上の子もいるので余計に人手が必要だと。だから、(育児休暇を)取りたいなっていうふうに思いましたね。サポートするために取りたいと。

―――周りの男性研究者に対して、もっと取ったらいいのになって思いますか。

Cさん:これはわかりません。研究をする仕事は、個人事業主みたいなものなのではないでしょうか。だから、それこそ安定したポジションが云々って話とか、成果を上げなきゃいけないから、成果を出してナンボということがある。なので、時間をどう使うかっていうことは、人それぞれだと思います。僕は育休を取って良かったです。3人目も生まれたら取ると思います。

Bさん:今、Cさんのお話を聞いて、もし2人目をこちら(札幌)で産むってことになったら、僕も育休取った方がいいんじゃないかなっていう気持ちにはなっています。育休って話は全く頭になかったので。コロナでかなりオンラインでの打ち合わせが増えて、昔と比べると、ある程度は(在宅で)仕事ができるようになってきています。最低限(研究)を回すために連絡取り合ってやるってことは慣れてきているので、そういう意味では育休も一つかなと思います。

Cさん:オンラインに慣れてきたっていうのが重要ですよね。学生とも、どういう要領で打ち合わせするとかっていうことも下地ができてきたので、やりやすくなりますよね。

Bさん:妻は3ヶ月ほどで里帰り出産から戻ってきました。お父さんがお医者さんということで、むしろ安心して仕事に邁進していました、その時期は。ただ毎回お願いできるとは限らないので本当に育休は、大事な気がします。

Aさん:そのお二方が偉すぎてなんかもう恥ずかしくなってくるのですが(笑)
うちの妻は、それこそ、つわりも全くなく、特に何もなかったんです。ただ、一人目のときは、切迫早産で体調的にも良くないっていうことがあって、(当時道外にいたので)札幌に里帰り出産という方法を選びました。自分はその頃に北大の助教のポストに応募しようと思いながら、ずっと関東にいました。二人目のときは、妻の実家が近くではありましたが、妻の両親の手助けはあまり借りられないということがわかったので、出産前後は1ヶ月前ぐらいから、私が上の子を保育園に送り迎えしたり、出産の後しばらくは、家で上の子の面倒見たりしていました。自分の仕事や研究の両立上、そんなに困ったことにはなりませんでした。ただ、今は子供2人でいいかなと思っていますが、3人目の時はどうするかってところはだいぶ悩ましいのかもしれないですね。自分が指導する学生のグループがどれだけ大きくなってくるかによって、休みやすさなども、自分にとってだいぶ変わってくるかなっていう気はしていて。

Dさん:(奥さまは)里帰りせず、札幌で出産しました。出産したときは妻のお母さんが1ヶ月ぐらい来てくれました。2人目の時も来てくれました。
(育児休暇の取得については)取れなかったし、完全に休むのはあんまり現実的じゃないと思っていました。研究は スケジュール調整 できるのですが、授業に穴を開けられなくて。

次のページへつづく!
~育児で忙しい時に、大学のタスクをどうコントロールするか?

脚注

脚注
1 ダイバーシティ研究環境推進室が実施している、「研究活動とライフイベント両立のための補助人材支援」のこと。
pages 1 2