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フィールドアドベンチャー 実施報告!

フィールドアドベンチャーに行きました!

北大「未来の科学者養成講座」の受講生10名は、10月31日(土)よりいよいよ活動を開始しました。今回は、10月31日(土)~11月1日(日)にかけて北大のフィールド実験施設などをまわる宿泊研修”フィールドアドベンチャー”に行きました。

10月31日(土) 

北大(札幌キャンパス)を出発
(函館からの参加者は洞爺にて合流)

洞爺臨湖実験所 「サケの母川回帰のメカニズム」

洞爺臨湖実験所では、北方生物圏フィールド科学センターの上田宏教授から、サケがなぜ生まれた川(母川)に戻ってくるのかという研究について最新のお話を伺いました。また、研究室の方々の指導を受けながら、同じサケ科のヒメマスを解剖し、内臓や脳の構造を学びました。
 

有珠山 「地球の鼓動を聞いてみよう~有珠山噴火のつめあとを巡る~」

続いて有珠山へ行き、岡田弘北大名誉教授と共に、2000年の噴火のつめあとを巡りました。旧国道230号線の地溝帯(Great Graben Road)を間近に見学したり、火口を見たり、最も重要で魅力的なジオサイトをまわりました。人の生活と火山が非常に近いという印象を受けました。また、災害対策に「予知」や「迅速な判断」が非常に重要だということを教わりました。
 

大原先生の講話 「やっぱり花が好きだった-あの頃考えていたこと、そしていま考えていること」

夜、ホテルにて地球環境科学研究院教授の大原雅先生のお話を伺いました。今植物の研究をされている大原先生が、高校時代からこれまでどのような選択を経て、研究者になったか話していただきました。また、実際の研究の話で、北大の校章になっているエンレイソウが花をつけるまで何年もかかること、保全においては植物の「生活史」が重要なことを教わりました。
 

11月1日(日)

あいにくの雨でしたが、二日目のプログラムへ向かいました。

苫小牧研究林 「体感しよう北の森のフィールド研究」

苫小牧研究林の日浦勉教授に、研究林で行われているスケールの大きなさまざまな研究をご紹介いただき、広大な研究林を案内してもらいました。高いクレーンに乗って森を上から見る設備を見学し、温暖化が木にどのように影響するかを調べる実験の仕組みを見て、森や樹の新しい見方を学びました。
 
林の中から小さなゲストもこっそり参加。

電波望遠鏡 「苫小牧宇宙電波観測所見学」

続いて同じ苫小牧研究林内に設置されている電波望遠鏡の見学に行きました。ここでは理学研究院の徂徠(そらい)和夫助教から、電波望遠鏡を使った宇宙観測に関する研究についてお話を伺いました。巨大な電波望遠鏡の中心部まで登り、星のもとになる冷たいガスを電波望遠鏡で観測している様子を学びました。
 

ウトナイ湖 「サンクチュアリで渡り鳥観察」

フィールドアドベンチャーの最後はウトナイ湖でハクチョウやガンなどの渡り鳥の観察を行いました。ウトナイ湖は日本最初のバードサンクチュアリ、日本で4番目のラムサール条約登録湿地に指定されています。女性研究者支援室の東典子特任准教授と、ネイチャーセンターのレンジャーの方からお話を伺い、北海道の野生鳥獣保護や、ウトナイ湖と勇払原野の保全の実践について学びました。