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第1回フィールドアドベンチャーPro実施報告

北大「未来の科学者養成講座」2期受講生は大学の研究室での研究を開始していますが、11月20,21日には「フィールドアドベンチャーPro」と題して北大に関連した研究フィールド・施設で見学や実習を行ってきました。

11月20日(1日目)

苫小牧「二酸化炭素を埋める!~CO2地中貯留実証試験~」

苫小牧では工場などから排出される二酸化炭素を回収し、地中に貯留するというプロジェクト(CCS)の調査のために井戸の掘削が行われています。苫小牧までの移動中、バスの中では理学部の池田隆司教授による地球物理に関する講義が行われました。現地に到着してCCSや地球温暖化についての講義の後、滅多に見ることができない大深度(約3000m)の掘削現場を見学しました。

苫小牧「電波で視る宇宙の彼方」

北大は苫小牧に直径11mの電波望遠鏡を持っています。理学部の徂徠和夫助教と大学院生が説明してくれました。電波望遠鏡に上ってアンテナの中を見たり、データ解析の説明を受けたりしました。

洞爺湖「洞爺湖温泉と火山」・「研究者という人生」

洞爺湖のホテルにて夕食後に理学部の大学院生による洞爺湖温泉の温泉水についての講義と、女性研究者支援室の後藤特任准教授による研究者という職についてのお話がありました。特に後藤先生は研究者についての自らの経験を隠すところなく語ってくれたため、高校生たちも活発に質問や議論をしていました。

11月21日

有珠山「地球の鼓動を聞いてみよう」「テフロクロノロジー」

有珠山では北大地震火山研究観測センターの中村有吾研究員の案内で、現在でも残されている2000年噴火の爪痕や特徴的な地質・地形を観察しました。今回は特別な許可の元、普段は入ることができない場所まで行って観察を行いました。火山活動により地形が隆起・陥没して非常に歩きにくく、火山の力の大きさを実感しました。
有珠山を下りてからは中村先生の「テフロクロノロジー」についての講義がありました。これは地層中の火山灰から地質年代を判断するというものですが、初めて聞く学問に受講生は興味津々でした。

室蘭「北海道の海藻」

室蘭市にある北海道大学室蘭臨海実験所では北方生物圏フィールド科学センターの本村泰三教授による北海道の海藻についての講義や実験を行いました。海藻と地球環境の関係や海藻の色素についてなど、非常に多様な研究のお話を聞くことができました。また、透過型電子顕微鏡を使って海藻の細胞を観察する実習も行われました。これまで教科書の図でしか見たことのない細胞の内部構造が目の前で観察でき、受講生は非常に興奮していました。